福岡県北九州市の岩本内科医院は、世界的評価を受ける肝臓癌の手術・治療(門脈・動脈・同時塞療法)と、地域医療(訪問診療・往診等)の実践を行っています。

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マメに働いて、いつの間にか開業21年目★

2010.06.01

おはようございます。

みなさん、グリンピースご飯って好きですか?

ガンちゃん先生の小さい頃は、嫌いでしたが、
この頃、グリンピースご飯が大好きになりました。

でも、おいしいグリンピースご飯を作るのは難しいです。

以前、NHKの「ためしてガッテン」で
今が旬!豆ごはん革命 みじんピースごはん
ということで放送されておりましたので、
早速、試してみました。

ためしてガッテンは、
フードプロセッサでグリンピースをすり潰して、
出来上がる前に入れ、混ぜるというものでした。

作ってみたのですが、もう一つです。
大嫌いな人が食べると違う食感ですので、良いかと思いますが、
もう少しグリンピースの食感を残せないものかと思い
この方法にしてみました。

ガンちゃん流★グリンピースご飯をご紹介いたします。

ガンチャン先生料理レシピ その十七

1.「ガンちゃん流★グリンピースご飯」

<材料> 
 ・白米
 ・グリンピース(さやからとったもの、水で洗っておきます)
 ・昆布 1枚
 ・だし 少々(白だしでOK)

<作り方>

1)白米をいつもご飯を炊くように、
  水加減をします。(2合であれば、水も2合の目盛でOK)

2)昆布一枚とだしを入れ、ご飯を炊くように
  ふつうに炊きます
  昆布を入れる

3)炊きあがりの、15分前に
  グリンピースを入れます。
  グリンピース グリンピースを入れる

4)炊きあがったら、昆布を取り出し、
  軽くまぜたら、出来上がりです!
  昆布を取り出し、まぜる ピースご飯完成!

最初から、グリンピースを入れ炊き上げると
色も変わり、見た目も良くないため、
何か方法はないかな、と考えていたところでした。

最近は、この方法で、グリンピースご飯を食べております。

簡単ですので、是非一度お試し下さい!


今日から早いもので6月ですね。
開業21年目になります。

季節の変わり目で風邪引きさんが多いようです。
体調に気をつけて、今週もガン張ってまいりましょう!!

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多段階発癌説って本当なの!?

2010.05.28

おはようございます。

昨日お見せした図は、日本だけでなく世界中の
肝臓の専門の先生方が信じている、
『多段階発癌説』によるものです。

肝硬変の再生結節が、
異型結節(dysplastic ndodule)となり、
早期肝癌となり、さらに典型的な肝癌になる、
というストーリーです。

本当なのでしょうか!?

ガンちゃん先生は、多くの肝癌の切除例を持っています。
例えば、平成2年から2年間は状態の良い肝癌例、16例は
すべて外科切除をしてもらいました。
すると、16例のうち、12例は慢性肝炎だったのです。

多段階発癌説に疑問を持った私は、
2000年に、アンギオCTを導入してからは、
典型的な肝ガン以外の結節は、
経過をみて、典型的な肝ガンになってから治療することにしました。

2000年~昨年までに約700名の慢性肝疾患の患者さんを
丁寧にフォローしてきて115個の小肝ガンをみつけました。
私の成績
その結果、
昨年までに115個、2.0cm以下の小肝ガンをみつけましたが
早期肝ガンは、たった8個しかなく、
この早期肝ガンは、多段階に0.5年~5.5年の経過を持って
典型的な肝ガンになりましたが、
他の107例は、初めから典型的な肝ガンだったのです。
(デノボの発ガン)

昨年は、早期肝ガンの定義が国際的に決まりました。
小さな針生検では、早期肝ガンは診断出来ません。

今だに、多くの肝臓の先生方が、
針生検だよりに、肝ガンの治療を行っており、
ガンでないものも、ガンとして治療しているのです。
困ったものです・・・。

ガンちゃん先生は、
30年以上、初めから終わりまで患者さんを診てきました。
初めは肝臓の治療法すら、確立されておらず、
症状が出始めた頃にはもう・・・という患者さんをいっぱい診てきました。

今は、画像も良くなり、
小さな肝ガンも診つけられるようになりました。
私の治療(AS)では、ほとんどの肝ガンを1回の治療で消す
こともできるようになりました。

しかし、針生検は早期肝ガンの診断がむずかしいですし、
典型的な肝癌は、血管のかたまりですので出血や動脈、門脈シャント
をつくるリスクもあり、診断が困難な場合にかぎるべき
と思っています。


患者さんのために一番良い治療法を考え、
これからも、一緒にガン張ってまいります!

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肝硬変

2010.05.27

おはようございます。

今日は、肝硬変についてお話したいと思います。

肝臓の細胞が、慢性肝炎で脱落していき、
線維という組織にかわって、
肝臓が小さく硬くなった状態を肝硬変と言います。

再生結節という線維に囲まれた結節がたくさん出来ます。

肝炎の自然経過

日本には約40万人の肝硬変患者がいるとされ、
先日からお話しております「肝臓病について」の中でもご紹介しました、
ウイルス性肝炎(B型肝炎、C型肝炎など)、
アルコール性肝障害、原発性胆汁性肝硬変、原発性硬化性胆管炎、
ヘモクロマトーシス、自己免疫性肝炎などの
あらゆる慢性肝疾患が原因となり、
これらの慢性肝炎が進行した最終像なのです。

肝臓の能力が残っている間を代償期、
肝臓の能力がなくなって、
黄疸、腹水が出る状態を非代償期と言います。

肝硬変になると、肝ガンになるリスクが大きくなりますし、
肝臓の能力が落ちますので、肝不全で死に至る
可能性が増えます。

また、門脈圧亢進症となりますので、
腹水が溜まりやすくなり、食道静脈瘤がやぶれて、
大出血するリスクも増えます。

肝性脳症という状態にもなりやすく、
多くはアンモニアが溜まり、意識が悪くなり、
ひどくなると昏睡から死亡します。

肝硬変にならないようにするためには、
日々の生活習慣を見直したり、禁酒や、
インターフェロン治療など
慢性化する肝臓病は、早いうちに治さないといけません。

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熟練の味♪♪

2010.05.26

おはようございます。

肝臓病について」のお話が続きましたので、
少し休憩ということで、
先日、久しぶりに私の趣味である
Jazzのライブに行ってきましたので、ご紹介致しますね。

この日は、北九州で、ずっと頑張っている、
ベースの井島くん、ドラムのヤス岡山さん、
東京からやって来た、ピアノの吉岡さんのトリオでした。
Jazzライブ-3

以前より、井島くんとヤスさんは知っているのですが、
最近、二人がすばらしいJazzを聞かせてくれます。
ヤスさんと井島君
ヤスさんは70歳を超え、井島くんは60歳を超えましたが
ますますカッコ良くなりました。

Jazzライブ-2 Jazzライブ-1
すばらしいテクニックと円熟した音、それぞれの個性、
本当に素敵なトリオでした。

私もこんなover60'sになりたいなあと思いました。

ちょっと残念だったのは、
マナーの悪い、お客さんがいたことです。
せっかくの演奏中に辺りかまわず、大きな声でおしゃべりをしていました。
若い人達でしたが、驚いたのは、親でしょうか!?
よい年齢の人達と一緒でした。

演奏を聞きに来ているお客さんが大半ですし、
演奏している人の気持ちになれば、どうでしょう?
とても嫌な気分だと思います。

何事もそうだと思いますが、
最近、自分のことばかり考えている人が多いような気がします。
相手の気持ちなったらどうなのか、
また、その場の雰囲気や周りの状況を把握し、
よく見て、考えて、行動してもらいたいものです。

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自己免疫性肝炎・PBC・PSC・IPH等について

2010.05.25

おはようございます。

先日より肝臓病についてお話しておりますが、
それ以外の自己免疫性肝炎、PBC、PSC、IPH等について
引き続き、お話したいと思います。

人の身体は、免疫力があり、
体内に入った細菌やウィルス、
また、体内で発生したガン細胞などの異物から
身を守る力を持っています。
(本来生まれながらにして人間が持っている、
 自分で自分を守る力のことを言います)

例えば、ウィルスが身体の中に入って来ると、
リンパ球がそれを異物と認識し、
r-グロブリンが作られ、ウィルスを動けなくし、
そうじ屋細胞が食べてしまいます。

この力が、自分の臓器をやっつけてしまう病気があります。
これを『自己免疫性疾患』と言います。

代表的なのは、関節リウマチや
全身性エリテマトーデス (SLE) を代表とする、膠原病です。

そう言うことが、
肝細胞に向けておこると、「自己免疫性肝炎となり」、
末梢の胆管でおこると、「PBC(原発性胆汁性肝硬変)」、
胆管の太いところにおこると、「PSC(原発性硬化性胆管炎)」
門脈でおこると、「IPH(特発性門脈圧亢進症)」となります。

■自己免疫性肝炎は、
 ひどい肝炎をおこしたり、慢性化して肝硬変になったりします。
 治療は、ステロイドというお薬を使います。
 ステロイドは、副作用が多いのですが、
 医師の指示の通りに飲まないといけないお薬です。


■PBC(原発性胆汁性肝硬変)は、
 肝内の胆管が徐々に消えていき、肝硬変になる病気です。
 抗ミトコンドリア抗体というものが診断の助けになります。
 ※ただ最近、無症候性のPBCの患者さんが多く、
  長い間、変化がありません。


■PSC(原発性硬化性胆管炎)やIPH(特発性門脈圧亢進症)は
 厄介な病気ですが、幸いにとても少ない病気です。
 

一般に肝臓病は、男性に多いのですが、
自己免疫性疾患は、女性に多い傾向があります。


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