福岡県北九州市の岩本内科医院は、世界的評価を受ける肝臓癌の手術・治療(門脈・動脈・同時塞療法)と、地域医療(訪問診療・往診等)の実践を行っています。

ブログblog

お酒と肝臓2

2010.05.24

おはようございます。

昨日はパソコンの不調のため、途中までのご紹介となり、
ご迷惑をおかけいたしました。

早速、「お酒と肝臓について」お話したいと思います。

アルコールは、肝臓で分解され、
アセトアルデヒド、酢酸と変化します。

アセトアルデヒドは、
肝臓障害や全身の組織を障害とする毒素です。

ですから、大量のアルコールを長期に飲み続けていると、
アルコール性脂肪肝や急性アルコール性肝炎(命にかかわります)
また、アルコール性肝硬変となります。

どれ位のアルコールが、肝機能障害を引き起こすのかは、
その人の身体によりますが、
ちなみに、日本人の約半数は、
アルコール分解酸素を十分に持っていません。

お酒を飲むと顔が、真っ赤になる人や
男性に比べ、女性は、より少ないアルコールで肝障害を
引き起こす可能性があります。

報告によると、毎日3合の日本酒を8年間続けて、
肝硬変になったという例もあります。

また、肝炎ウィルスを持っている人が
常習飲酒を続けますと、肝障害がひどくなります。

アルコール性肝障害は、
アルコールを止めれば治るのですが、
依存症の患者さんが多く、止めさせるには、大変難しいのです。

今、ガンちゃん先生のところに入院しているある患者さんは、
黄疸、腹水、食道静脈瘤破裂等、
何度も命を助けられ、
「もう、絶対に飲みません」と言って退院していきましたが、
すぐ、治療にも来なくなり、1年後にまた大量の腹水で
再、再、再・・・ということで入院しています。

残念ながら、そのうち、肝ガンが出来そうです。。

でも、楽しいお酒は良いですね。
先週の金曜日は、
ガンちゃん先生のところのスタッフ25人ととともに、
亀庄寿司本店(小倉北区熊本にあります、おいしいですよ!)で
電子カルテの疲れを癒しました。
楽しいひとときでした。

今日からまた一週間が始まります。
ガン張ってまいりますので、よろしくお願いします。

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お酒と肝臓

2010.05.23

アルコールは、肝臓で分解されアセトアルデヒドから
酢酸に変化します。アセトアルデヒドは、肝臓障害
だけでなく全身の臓器を障害する毒素です。

ですから、大量のアルコールを長期に飲み続けると
アルコール性脂肪肝や急性アルコール性肝炎(生命うにかかわります)
アルコール性肝硬変になります。

どれくらいのアルコールが肝臓障害をひきおこすのかは
個人の体質によりますが、日本人の約50%は
アルコール分解酵素を充分に持っていません。


この続きは、明日のブログでご紹介しますね。。
途中ですみません。

パソコンの不具合でご迷惑をおかけいたしました。
続きはこちらから⇒「お酒と肝臓2
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C型肝炎

2010.05.21

おはようございます。

今日は、C型肝炎についてお話をします。
今話題の病気の一つになります。

昨日お話しましたB型肝炎同様
人口の1~2%の日本人がこの病気で苦しんでいます。

C型肝炎ウィルスはRNAウィルスで、
血液を介してうつります。

主な原因として、血液製剤の点滴や、
針刺し行為でうつります。
(入れ墨や覚せい剤の回しうちは非常に危険です)

ですので、B型肝炎のような母子感染はまれです。
またC型ウイルスは体液にはふくまれませんので
性交など日常のことではうつりません。

そういえば、昔は予防注射の針もかえず、
使いまわしされておりました。

うつりますと、一部の人は急性肝炎になりますが、
ほとんどの人は、ダラダラと続き、
自然にはほとんど治らない、慢性肝炎となり、
20~30年の経過で肝ガンや肝硬変となります。
(もちろんこの時点でも症状はありません)

今、日本人は1年間に約3万2千人の人々が、
肝ガンで亡くなられていますが、
その80%がC型肝炎です。

治すためには、インターフェロンしかありません。
週1回のインターフェロン治療と
リバビリン製剤の服用が、現在のC型肝炎治療の主流です。

治りやすい、2グループは半年で、80~90%が治癒します。
治りにくい、1グループは1年~1.5年、続けることで
約60%が治ります。

副作用は、発熱、脱毛、血球減少や貧血等がありますが、
ガンちゃん先生のところでは、550人以上の患者さんを
診てきておりますので、適格な対処が出来、
ほとんどの患者さんが最後までやり遂げられています。

公費負担制度が拡充され、
月1~2万で、治療がうけられます。

もう一つ、良いお知らせがあります。
あと、1年くらいすると・・・新しいお薬が出て、
さらに治療効果があがると言われております。

残念ながら、インターフェロンを含めて、すべてのC型の
お薬を開発したのは、海外のメーカーです。
日本のメーカーや研究者も、もうすこし頑張ってほしいものです。

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B型肝炎

2010.05.20

おはようございます。

今日は、B型肝炎についてお話します。

B型肝炎ウィルスはDNAウィルスで、
慢性肝炎や肝硬変や肝ガンになる、
厄介な肝炎ウィルスの代表です。

日本では、ワクチンなどの普及により
減りつつまりますが、それでも人口の1~2%の日本人が
これで苦しんでいます。

世界では、まだまだ大きな問題の肝炎ウィルスです。

うつり方は、母子感染を代表とする垂直感染と、
B型肝炎ウィルスを持っている人との濃厚な接触でうつる水平感染
とがあります。
濃厚な接触とは・・・輸血や血液製剤からうつることで
今テレビでB型肝炎訴訟として多く取り上げられていますし、
B型肝炎ウィルスを持っている人との
性交も注意が要りますが、日常の接触では、うつりません。
また、ワクチンをうっておくと抗体が出来て、うつりにくくなります。

前者は、B型のウィルスのキャリアー(ウィルスの運び屋さん)になり、
慢性化しやすいのです。

後者は、急性B型肝炎になることがあります。

B型肝炎は、劇症化することがありますので、
注意が必要です。

B型は、きちんとした知識を持っておれば、
治療薬や対策が最も進んだ肝炎ウィルスですので、
それほど恐れる必要はありません。

キャリアーさんは、大人になると抵抗力が出てきて、
治る人も多いのですが、
慢性化して肝硬変、肝ガンになる人も多いのです。

最近、B型のウィルスは、
かたちを変えながら人の身体(肝臓)の中で、
長く生きようとすることもわかってきています。(変異体のウィルス)

母子感染については、
出生時に、ワクチンとB型のガンマーグロブリンを
赤ちゃんに投与することで
B型の感染をブロックすることが出来ます。

治療薬としては、核酸アナログ製剤やインターフェロンがあり、
核酸アナログ製剤は、飲み薬で副作用も少なく、
便利なお薬です。

今年から、公費負担制度もでき、
治療が受けやすくなっています。

前回お話しましたように、肝臓は「沈黙の臓器」ですので
自分の血液を若いうちに調べて(献血でもよいのですが)、
自分がB型を持っていないことを確認しておきましょう。

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「沈黙の臓器」肝臓

2010.05.19

おはようございます。

今日は、肝臓についてお話したいと思います。

肝臓は、身体の中の上腹部にありまして、
身体の中で、一番大きな臓器になります。

肝臓の構造と働きについて

↑↑
上図にて説明しますと、わかりやすいかと思いますが、
肝臓は、いわゆる化学工場で、
身体に必要な蛋白質を作ったり、解毒したり、
エネルギーを貯めたり、身体の抵抗力を作ったりと
生きていくために、なくてはならない臓器なのです。

ですので、肝臓の能力がなくなったら、
人は死に追い込まれてしまいます。

また、お腹の中は知覚神経がありませんので
少々、肝臓が悪くなっても症状は出ません。


肝臓の病気を見つけるためには、
採血をしたり、肝臓を診る検査が必要です。

多くは、今テレビでも多く取り上げられるようになった、
肝炎ウィルス(B、C、A、E)で生じますが、
アルコールを飲みすぎたり、糖尿病などの代謝障害や
自己免疫(自分の身体を自分の抵抗がやっつけてしまうこと)等
さまざまな原因で、肝臓障害が生じます。

最近は、肥満などのメタボも大きな原因の一つです。

それに、肝ガンを始めとする腫瘍もたくさんあります。

肝臓は「沈黙の臓器」ともいわれ、
身体にとってなくてはならない臓器ですから、
約70%以上の予備力があります。
要するに、肝臓の能力が30%以下にならないと、
症状が出ないのです。


自分の身体は自分でしかわかりません。
特に肝臓は、すぐには症状が出ないので、
肝臓病を診つけるためには、
今現在は、定期健診しかありません。

若いからまだ大丈夫!ではなく、
年一回は自分自身の身体のチェックをしましょう!

また、若い元気な人は、時々、献血をされると
肝臓病の有無やウィルス検査もしてくれて、無料です。
ジュースまでくれます。

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